愛犬が「オイデ」ができない理由は、
「オイデ」という言葉がわかっていないからかもしれません。
今回は「オイデ」という言葉を教えてあげる方法をご紹介します。
犬を待たせて呼ぶ
非常にオーソドックスな方法です。
「マテ」のコマンドで犬を待たせておいて「オイデ」で呼び、来たら「褒める」or「おやつ」をあげます。
犬を他の人に持っていてもらって呼ぶ
対象:「マテ」ができない子。「オイデ」で来るスピードが遅い子。
Aさん:犬を呼ぶ人
Bさん:犬を持っている人。
Bさんが座らせた犬を後ろから抱きかかえる(座っていられなくてもOK)、または首輪をにぎります。
この時Bさんは犬の意識がAさんの方へ行くように、なるべく気配を消してください。
Aさんが犬の注意を引きながら(おやつの匂いを嗅がせる、名前を呼ぶ等)すこし離れたところで立ちます。
できればAさんは犬が来たくなるように明るい雰囲気を出してください。
Aさんが「オイデ」と呼び、Bさんは犬を放します。
Aさんは犬が来たら「褒める」or「おやつ」をあげます。
「オイデ」と呼びながら軽くリードを引っ張る
対象:呼んでも聞いていない子
犬がよそ見している時に「オイデ」と呼びながら、リードで首のあたりをチョンと軽く刺激します。
あまり強く引っ張らないでください。軽くがポイントです。
言葉で表すと「ちょいちょい、こっちだよ!」という感じです。
犬が振り向いたら5~10歩後ろへ下がり、来たら「褒める」or「おやつ」をあげます。
犬におやつを見せ、後ろに下がりながら誘導する
犬の鼻先におやつを持っていき、「オイデ」と言いながら5~10歩後ろへ下がり、
来たら「褒める」or「おやつ」をあげます。
私が調べた中ではこのやり方をオススメしているトレーナーさんが一番多かったです。
「オイデ」のコマンドと同時にリードで引っ張って誘導する
対象:ちょっと離れると来なくなる子。
Aさん:犬を呼ぶ人。
Bさん:リードを持つ人。
Bさんがリードを持ちAさんの後ろにスタンバイ。
犬がよそ見をしている時にAさんが「オイデ」と呼ぶ。
Bさんがリードを引っ張り、犬をAさんの元へ誘導する。
ゴハンの前に笛を鳴らす
海外のブリーダーさんが実際に子犬にやっているというやり方です。
ゴハンの前に「ピーピー」と笛を鳴らし、来たらゴハンをあげます。
これは「笛の音」→「ゴハンがもらえる」という刷り込みを使っています。
まさにパブロフの犬ですね。
声ではなく笛の音にしているのは、
刷り込みをするには笛の音の方が明瞭でわかりやすいからだと思われます。
幼い子のほうが刷り込みは入りやすいと思いますが、
成犬でもやってみてもいいかもしれません。
ただし、毎回笛を持って出かけなければいけませんが…。
鼻タッチ
犬が飼い主の手のひらを見た時、犬の鼻を手のひらにタッチさせるやり方です。
・犬が飼い主の「手のひらを見る」→「おやつ」
・犬が飼い主の「手のひらをみて近づいてくる」→「おやつ」
・「近づいてきたら」飼い主の方から、軽く犬の鼻にタッチする→「おやつ」
・犬の方から飼い主の手のひらに「タッチする」→「おやつ」
と教えていくといいと思います。
クリッカーを一緒に使った方が、犬にはわかりやすいかもしれません。
耳が遠くなった先代の老犬わんこにはこの方法を使いました。
【番外編】首輪をつかみながらおやつをあげる
これは「オイデ」という言葉はわかっていて近くまで来るけれど、
飼い主さんが近づくと逃げてしまうような場合です。
ドッグランでよく見かけます。
リードをつけようとすると帰りたくなくて逃げちゃう子…笑
そういう子はまず家の中で「オイデ」で呼び、
犬の首輪をつかみながら、おやつをあげましょう。
「オイデ」+「飼い主さんが首輪をつかむ」
→「おやつ」をもらえる、と教えるわけです。
慣れてきたら、
「オイデ」+「飼い主さんが首輪をつかむ」+「飼い主さんがリードをつける」
→「おやつ」と教えてもいいと思います。
また、「オイデ」を教え始める時からこの方法でやるのもオススメです。
