「犬のメンタルキャパシティ」という言葉を知っていますか?
愛犬の困った行動は、その子のメンタルキャパシティが原因かもしれません。
犬のメンタルキャパシティって何?
メンタルキャパシティ とは直訳すると、
メンタル(mental)=心の、精神(的)
キャパシティ(capacity)=容量、包容力
となります。
犬のメンタルキャパシティを「コップ」に「水」が溜まり「あふれる」状態に例えると、
コップの容量=メンタルキャパシティ
水=ストレス、刺激
あふれる=吠える、おびえるなどの行動
ということになります。
メンタルキャパシティがいっぱいになった時
メンタルキャパシティがいっぱいになった時の犬の行動としては
吠える
咬む
固まる(怖くて動けないなど)
おびえる
意味のない行動をする(自分のしっぽを追う、物を壊すなど)
などです。
「吠える」や「咬む」などの行動は一見強そうに攻撃をしかけてくるわけですが、
ストレスが溜まり、ちょっとした刺激でコップの水があるれてしまっている状態なんですね。
メンタルキャパシティを大きくするには
その子が持つ「コップの容量」を大きくしてあげましょう。
基本的なトレーニングをする
トレーニングの基本の「オスワリ」、「フセ」、「マテ」、「オイデ」を一日に10分程度でいいので、毎日やりましょう。
可能であれば一日に何回かやってみましょう。
家の中だけではなく、庭や散歩の途中でもやってみて、慣れてきたら行ったことのない初めての場所でもやってみましょう。
トレーニングがしっかりできてくるようになると、犬は飼い主さんを 信頼のおける飼い主 とみるようになります。
その 信頼のおける飼い主 の存在が犬の心に安心感を与えます。
飼い主さんと共に「ちょっとだけ怖いこと」にチャレンジしてみる
例えば特定の音を怖がる子には、その音を録音し、犬が怖がらない程度の小さな音から慣れさせます。
雷や花火が苦手な子の場合は、その動画を再生してもいいです。
飼い主さんは落ち着いた雰囲気を出し(←ここポイントです)犬と共にリラックスするか、ガムなどのゆっくり食べれるおやつをあげましょう。
慣れてきたら少しずつ音を大きくしていきます。
これは「ちょっとだけ怖いこと」を「飼い主さんと一緒に乗り越えた!」という成功体験が、その子のコップの容量(メンタルキャパシティ)を大きくします。
注意!)いきなり とっても怖いこと をやらせると犬は克服できずに、逆にメンタルキャパシティが小さくなります。
克服出来そうなレベルの ちょっとだけ怖いこと から始めてください。
まとめ
メンタルキャパシティは犬それぞれに大きさは異なります。
その子の個性の一部のようなもので、小さいから悪いというわけではありまん。
大切なのは飼い主さんと共にメンタルキャパシティを大きくしていくことです。