問題行動の解決法を知った時、「どうしてそんな方法が効くの?」と思うことがあるかもしれません。
そこで問題行動の解決法の基本的なしくみをご紹介します。
解決法の多くがこの5つのパターンに当てはまります。
しくみを知っていれば愛犬に合った解決法を考えることができるかもしれません。
(ここでは問題行動の原因を「刺激」と表現しています。)
刺激に慣れさせる(順化)
例)花火の音を怖がる犬には、「花火の音」という「刺激」に慣れさせます。
花火の動画などを使い、小さい音から徐々に慣れさせていき、
「花火の音」がしても「大丈夫だった!」と慣れさせていきます。
刺激への印象を変える(拮抗条件付け)
例)知らない人を怖がる犬には、「知らない人」という「刺激」の印象を変えます。
友人などに頼んでおやつをあげてもらい、
「知らない人」に会ったら「いいことがあった!」と印象を変えていきます。
刺激から気をそらす(注意散漫法)
例)他の犬を見ると興奮して引っ張るという犬には、「他の犬」という「刺激」から気をそらします。
散歩の途中で他の犬を見つけ引っ張りそうになる前に「オスワリ」をさせ、
「他の犬」を見つけても「飼い主さんに集中する!」ことを練習していきます。
報酬をなくす(報酬の消去)
例)ゴハンの時間になると要求吠えをする犬には、「ゴハンをもらえる!」という報酬をなくします。
犬が吠えていても無視をし、吠えても「ゴハンはもらえない」と教えていきます。
刺激をなくす
例)窓から外を見て吠えるような犬には、「外の動くもの」という「刺激」をなくします。
外を見せないようにカーテンでふさぎ、見えなくします。
このような方法を使って犬の問題行動の対処法は作られています。
ぜひ愛犬のしつけに役立ててくださいね。