犬を飼っているお家では、愛犬に噛まれてボロボロにされちゃった物が一つはあるのではないでしょうか。
壊されるだけならまだいいのですが、物によっては(電化製品など)愛犬の命も危険にさらします。
飼い主さんのためにも愛犬のためにも、咬みグセをなおしてあげましょう。
環境を整えよう
犬の口が届く場所に物を置かないようにしましょう。
特に電気コードなど感電する可能性があるものはカバーを付けたり配線を工夫するなど対策を取りましょう。
同時にタバコ、洗剤、爪楊枝、電池など誤飲する可能性があるものが置かれていないか確認してください。
噛み癖防止スプレーを使ってみよう
家具など移動できない物にスプレーを直接吹きかけたり、電化製品など濡らしたくない物はスプレーした布を被せるなどしてみてください。
スプレーであまり効果がない場合は、スプレーの量を増やしてみてください。
布製品だったら湿り気が出るくらいまでジャンジャンスプレーしてみましょう。
それでも効果がなければスプレーの種類を変えてみたり、お酢、香水や整髪料などの化学物質の匂いも嫌う犬は多いので、愛犬の嫌う匂いを見つけてみてください。
椅子の脚をかじる犬の対策で、飼い主さんが椅子の脚全てに湿布(サロンパス)を貼ったらピタッとかじりグセは止んだという例もありました。
噛むものを与えてあげよう
犬にとって噛むことは本能的な行動であり、ストレス解消になります。
噛めるオモチャ、犬用のガムなどを噛ませてあげてください。
おもちゃに飽きてしまったら
まだ使えるのに犬が飽きてしまって見向きもしないようなおもちゃはありませんか?
そんな場合は飽きてしまったおもちゃを犬から見えない場所で保管しましょう。
だいたい2週間~1か月くらいたったら、犬に与えてみてください。
「新しいおもちゃ」だと勘違いして遊んでくれることが多いです。
この時ビニール袋にいれて保管しておき、さも買ってきたかのように袋をゴソゴソ音をさせ(ビニール袋の音に反応する子は多いので)与えてみるとより効果があるかもしれません。
噛んではいけない物を噛みそうな時
おやつを犬の鼻先に持っていき、噛みそうな物からおやつへ注意をそらします。
そのままあげても良いですが、できたら「オスワリ」「フセ」などの練習をしてから噛めるオモチャで遊んであげてください。
その後、噛みそうだったものは噛みグセ防止スプレーをしておきます。
噛んではいけない物を噛んでしまっている時
「ダメ(イケナイ)」と叱り、止めたら噛めるオモチャで遊んであげます。
叱っても止めないようであれば首輪を掴んで引き離すか、木の板などを噛んでいる物と犬の口の間に挟み、止めさせます。
犬が少し落ち着いたところで噛めるオモチャで遊んであげましょう。
ここでも噛んでしまったものには噛みグセ防止スプレーをしておきましょう。
飼い主さんの気を引きたくて噛んでいる場合
叱っても全く効果がない場合は、飼い主んの気を引きたくてイタズラをしている可能性があります。
「叱られること=嫌なこと」と思っている犬は多いのですが、中には「叱られてもいいからかまって欲しい!」という子もいます。
人間の子供でもいますよね、そういう子。
無言でイタズラが出来ない場所に連れていく
何もない部屋があればベストですが、なければ玄関のノブにリードで繋ぐなどしてください。
無言で無表情で連れていくことがポイントです。
この時、吠えたりしても完全に無視をしてください。
少し冷却期間をおき(15~30分くらいが目安)吠えなくなったり、おとなしくしていれば部屋に入れ遊んであげましょう。
イタズラをするからといってクレート(ハウス)やサークルにいれるのはオススメ出来ません。
クレートやサークルは犬が落ち着いて過ごせる場所であって欲しいので、嫌な印象を持たないようにするためです。
一人遊びをする習慣をつける
コングや犬用のガムなど、比較的長時間一人で遊べるオモチャを使って一人遊びをするクセをつけましょう。
また、「飼い主さんと一緒に遊ぶ」こと「一人遊びをする」ことの両方を取り入れてメリハリをつけて遊んであげてください。
ストレスから噛んでしまう場合
いままで噛んでイタズラする癖なんてなかったのに、急にイタズラするようになったという場合は何らかのストレスがあるのかもしれません。
病気やケガ
愛犬が急に問題行動を起こす場合、病気やケガの可能性があります。
病気やケガによって物を噛んで壊すことはあまり多くありませんが、念のため獣医師に相談してみてください。
分離不安
分離不安(飼い主さんと一緒にいられない不安感)で破壊行動を起こすということはよくあります。
飼い主さんがいない時だけ物を噛んで壊すようだったら分離不安の可能性は大きいです。
この場合は分離不安を解消してあげましょう。
(分離不安については後日掲載予定です。)
まとめ「噛んでいい物」と「噛んではいけない物」の区別をしっかりつけよう
例えば、飼い主さんが使っていたタオルやスリッパなどを、犬が勝手に持って行ってボロボロにしてしまった場合。
「もうボロボロされちゃったから、オモチャにしていいよ。」と犬に与えてしまうと、その後も噛んではいけない物にイタズラしがちです。
おもちゃ以外には手を出さない(口を出さない)ということを徹底しましょう。
犬のしつけで重要なのは一貫性をもつことです。
