トイレのしつけに悩む飼い主さんは多いんです。
本当によく相談されます。
「ウチの子は成犬だからトイレのしつけはもうムリかも… 」という方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
トイレのしつけ直しをしていきましょう。
下準備
用意するもの
・サークル
・クレート(ハウス)
こういうサークルを使います。
サイズの目安は犬の体より1.5倍大きいくらい、犬が入ってグルグル回っても体がぶつからないくらいです。
(手作りサークルはこちら「4WAY!100均素材で仕切りとサークルを手作り!」)
犬用トイレを作る
トイレシーツを敷いたサークルを用意します。
犬が出られないように扉は閉めます。
トイレのしつけは朝一が勝負
起きてすぐの時間は人間もそうですが、犬も一番トイレに行きたくなる時間なのでトイレのしつけにはもってこいです。
トイレをする前
クレート(ハウス)で寝ている子は朝クレートから出してすぐ、一緒に寝ている子は飼い主さんが起きたと同時にトイレにつれていきましょう。
トイレで排泄するまで辛抱強く待ちます。
この時「ここから出して~」とせがむようだったら、横を向き犬と目を合わせないようにしましょう。
トイレをしている瞬間
排泄をしている瞬間にトイレをする時の言葉を一緒に教えます。(「ワンツーワンツー」、「トイレして」、「おしっこして」など)
言葉でトイレをしてくれるようになると、散歩に行く時や車に乗る前にトイレを済ましてから行けるようになるため、とても楽です。
トイレをした後
大げさなくらい褒めましょう。
褒めながらおやつをあげてもOKです。
その後フリーで遊ばせてあげ、サークルの扉は開けたままにします。
食後はクレート(ハウス)に入れよう
食後も犬がトイレに行きたくなるので、しつけのチャンスです。
食後15~30分くらいクレートに入れ、出したらすぐにトイレに連れていきましょう。
そして、先程書いたように犬がトイレをするまで辛抱強く待ち、トイレをしている時はトイレの言葉を掛け、トイレをしたら大げさなくらい褒めます。
もしトイレをしないようだったら再びクレートへ戻し、15~30分くらいしたらまたトイレに連れていきます。
また食後にクレートに入れることは、トイレのしつけの他に2つの効果があります。
1.クレートトレーニングが出来る
クレートトレーニングとは「飼い主さんの指示によって犬がクレートに入り、落ち着いて過ごせること」を意味します。(「ハウスのしつけ」とも言います。)
クレートは犬にとっては「安全な個室」です。
人間も自分の部屋が欲しくなるように、犬も誰にも邪魔されない個室は必要です。
また、犬の本来の寝床である洞穴に似た環境であるため、本能的に落ち着くとされています。
クレート慣れしている子は自由にさせていても、疲れたら自らクレートに入って寝ていたりします。
動物病院に入院する時やペットホテルに預ける時、また災害時など、どうしてもクレートに入らなければいけない状況で犬が落ち着いて過ごせるように、クレートトレーニングは必要です。
2.食後の運動を控える
犬にとって食後の運動は「胃拡張」や「胃捻転(いねんてん)」を引き起こす可能性があるため危険です。
胃拡張・胃捻転とは大型犬に多く見られる病気です。
胃が大量のガスによって拡張してしまい、捻転を起こす事もあります。場合によっては胃の捻転により血管を圧迫し、循環不全・ショックなど重篤な症状を引き起こします。
出典:ペット保険の「PS保険」
(※小型犬も可能性がないわけではありません。)
しかし、若い犬やヤンチャ子はフリーにしておくと食後であろうと元気に走り回ってしまいます。
それを防ぐためにも食後にクレートに入れるということは大事になってきます。
トイレをした後、教えてくれるようにしよう
トイレのしつけがある程度できるようになってきたら、「トイレをしたこと」を教えてくれるようにしましょう。
「犬のトイレのしつけ【失敗の原因とNG行為編】」の回でも書きましたが、トイレが汚れていると犬は同じ場所でしたがらず、別のところにしてしまいがちです。
犬自身がトイレをしたことを教えてくれれば、思わぬ失敗を防いだりトイレを清潔に保つことができます。
教え方
犬がトイレをした後、呼んでおやつをあげます。
「トイレをする」
という行動だけでなく、
「トイレをする」+「飼い主さんのところへ行く」+「おやつをもらう」
と3つセットで覚えさせます。
慣れてくると犬は「トイレしたからおやつちょうだい~!」といった感じで来るようになります。
(ふと見ると目を輝かせて隣に座っていたりします…笑)
トイレのしつけが出来るようになれば、愛犬との生活がより一層快適になります。
愛犬のため、ご自身のためにも、根気よくやっていきましょう!
